桃とペンギン、夏の午後

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刀ミュ東京心覚感想①自分なりの解釈※ネタバレあり!

昨日、再ライブ配信で刀ミュ東京心覚を見ました。

私にはめちゃめちゃ難しい話でした。

そこで、自分なりに心覚の物語について考えてみたので、それを書いておこうと思います。


メモ的な感じでまとまっていないこと、ネタバレに配慮していないこと、完全に主観であることをご了承の上、お進みください。




※セリフは私の記憶によるのでニュアンスです。


東京(江戸)が主軸の物語であることは間違いない。


水心子が見たのは、放棄された世界線にある東京なのでは。最初に降り立ったのは現代の東京だが、ふとした弾みに放棄された東京に行き着いてしまい、「どこで間違った?」となる。


場面として出てくるのは、

・放棄された世界としての東京

平将門の時代

太田道灌の時代(江戸城築城)

・天海の時代(幕末)


台詞から察するに清麿はAに行ったことがない。

桑名、豊前、村雲はAに行ってる(土を耕して山吹を植えて帰ってきた。)。

Aは人が存在しなくなった世界(道路だった土地を耕してる桑名や桑名と水心子の会話から推測。)


水心子の悩み・迷いは、自分たちが歴史を守ることでそこから弾かれた放棄された世界を作り出していることに気づいたため?

守ったはずの歴史の結果が放棄された世界になっていたため?←後の水心子の納得と繋がるのはこっちかな


「線も概念も消えたら、最初から無かったことと同じ?」という問いと、「自分がいなくなっても想いが残る」という言葉は対。


歴史は滞りなく守られていた。

平将門が怨霊となって出てくる点には遡行軍の手引きがありそうだが、天海の活躍により平将門の怨霊のせいで歴史が変わることはなかった。

ただし、天海が幕末まで存在していたというのは史実としては微妙な話ではある。


歴史を守る戦いに不備はないのに、東京が放棄される世界線があることに水心子くんは更に混乱を深めるという感じか。


その紐解く鍵は「想いが繋がっていく」ということ?

・将門が想いを寄せた女性のために新王を名乗った

・道灌が人々のために(多分)城を建てた

・天海がおそらく家康のために江戸に結界を張った


それらを確認して水心子は、そういった人々の想いをこれからも繋げることで放棄された東京に繋がる未来と切り離すことができると思えたのか?


三日月の存在

実は三日月が出ている本公演をほとんど観ていないのでミュ三日月がどう動いてるのか分からず、何とも言えない。敗者や悲劇の終わりを迎えた者に寄り添おうとしているのは察した。水心子が三日月の背負うものを少し軽くできたか?と言えたのは、悲劇の最期を迎えたとされる将門や道灌の想いを直接聴きとり後に伝える役割を担えたからだろうか。


随所に出てくる少女「君」と、現実世界の私たちとが重ねられてることは分かった。

↓水心子が「君」が誰か分かったシーン、うろ覚えだけどこんな台詞だったかと。

ここに来た君、来なかった君

来ることを決めた君、来ないことを決めた君

全部間違ってない。

傷つかないでほしい。

今、自分達にできることを!


その後の水心子と清麿との会話も現実世界の私たちへのメッセージだった。

清「会いたい人に会ったり、美味しいものを食べられなくなったとしても、それは歴史が変わることになる」

清「いよいよ難しくなってきた気がするね」

水「そうは思わない」

水「笑顔を絶やさないことだ。簡単ではないが、そう難しいことでもない」


これらの言葉をひっくり返すと、各自の歴史を変えないよう生きる(コロナ前の日常生活に劣らないように楽しめるように生きる)戦いを怠ると、誰も存在しないような東京になるのかもしれない、と、とても怖い話をされてるようにも考えられる。




こんな感じでしょうか。

ほんと難しかったなー。まず歴史上の人物についてもwikiとか読んで知識を補填しないと分からなかったからな。


余談ですが天海のwikiに載ってる絵を見たらミュの再現率高くて驚きました^^