桃とペンギン、夏の午後

好きな人や好きなものを思いつくままに

刀ステ大坂の陣・冬夏感想〜真田の女として〜

舞台刀剣乱舞 天伝大坂夏の陣メイン冬の陣にも触れてるよ、な感想です。

私は今回初めて刀ステを観ました。理由は真田の物語だから。こちら、戦国BASARAからの真田の女なのです。BASARAの幸村好きが高じて上田にも何回か行きました。上田のんびりしてて良いところです。上田城の周りはゲームの合戦地上田そのままの地形です。

それでも、冬の陣が発表された時は静観していました。しかし、次作には真田十勇士が出ると言われ、しかも十勇士の1人穴山小助はずっと応援してるまっきーこと牧田哲也くんが演じると聞いては、行かざるをえなくなりました。そして、夏の陣を観に行くと決めた時、既に冬の陣を観ていた友人がそれなら今やってる冬の陣も観た方が良いと教えてくれました。それで冬の陣も観に行きました。観に行って良かったです。

前置きが長くなりましたが、そんな私が観た感想です。ネタバレへの配慮はしていませんのでご理解の上お進みください。



冬の陣を観た率直な感想=遡行軍許せない

信繁が考えたはずの真田丸が、遡行軍に入れ知恵された結果になってしまった。そして未来を知らされたことで、信繁はそれに抗うために自死を選んだ。遡行軍のせいで、信繁の名誉も生き方も死に様も全て失われた。めちゃめちゃ怒りました。心の底から遡行軍に憎しみを覚えました。

それと、真剣必殺後のボロボロで傷だらけの男士たちの姿を間近に見て、私たち審神者は何と酷なことをさせてるのだろうと思いました。同時に、刀剣男士たちは、どうしてそこまでして戦ってくれるのだろうとも。

からの、冬の陣。

冬の陣は、配信で1回と5/22の夜公演を1回観ました。

配信を観終わった後の第一の感想は、多くの人に愛されて慕われているはずの真田十勇士も、実在すると歴史の正常な運行を阻むものになってしまうんだな、という悲しみでした。

それから、すごく不思議だったことがあります。真田十勇士は、会ったこともない信繁を何であんなに慕って崇拝してるのだろう、と。これは、夜公演を観に行った時も途中まで感じてました。

夏の陣からの流れでの私の理解としては、十勇士は、信繁の部下達に使わせて血を吸わせた刀10振りを阿形吽形が誰か(黒田如水?)の元に持って行き、十勇士の物語を掛け合わせて顕現させたものだと思っています。細かいところ違ってたらすみませんが、私が気にしてるのは時系列で、夏の陣に出てくる十勇士がこの世に存在するのは、間違いなく信繁の死後なんですよね。だから、絶対に会ったことないんです。

信繁の部下の刀だから、使っていた主の思いを色濃く継いでるという側面もあるとは思うのですが、でも、信繁の刀ではないんです。ワンクッションあるはずなんですよ。でも彼らの信繁への忠誠心は、信繁の刀だったかのようで。

そして、度々台詞に出てくる「真田十勇士としての本能、刀剣男士としての本能」という言葉。

そこから、私が思ったのは、真田十勇士は信繁に仕える士として作られたから、信繁への忠誠心に厚い。同じロジックで、刀剣男士は歴史を守る者として作られたから、傷だらけになっても歴史を守るために戦うのではないかと。

1つの考えとして、ですが、刀剣男士の魂がそう形作られているので、無意識にも歴史を守ることを選ぶ行動をしてしまうのではないかと思います。でも、その魂の上に各自の性格や経験により感情や思考が乗っかることで、歴史を守ることに反する思いに駆られることもある。それが、ミュの今剣や安定、兼さんや石切丸の悩みや迷いにもなるのではないかと。

まぁそんなことを考えて、夏の陣での疑問には私なりの1つの仮説を立てることができました。


長くなってしまったのでもう1つ、どうしても書いておきたいのは、大千鳥くんです。真田十勇士の佐助、小助、才蔵と大千鳥くん、泛塵くんとで信繁の墓前に行くシーン。泛塵くんに続いて、大千鳥くんが、自分も間に合っていたら信繁の自害を止めてたって言った後で、任務だからってだけかよ?!て佐助に詰め寄られた時、台詞は曖昧なんですけど、信繁は自分の元主だ、死なせたくないに決まってる、というようなことを言うんですよね。で、それが、今日観た時は、すごく悔しさや無念さがこもってたんです。大千鳥くんは全体的に感情を表すことが少ないように見えるので、だからこそあのシーンのあの台詞は際立っていて、心に迫るものがありました。泣きました。あの台詞だけで大千鳥くん推せる。いや元々好きな方でしたけどね。


とりあえず、長文感想は以上です。

お付き合いいただきありがとうございました。